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冷凍自販機ビジネスでファンの獲得を!導入のメリットや事例を解説

冷凍自販機ビジネスを導入するメリットや事例を解説

「冷凍自販機を導入する飲食店が増えているけれど、どうして増えているの?」と疑問に思う人も多いかもしれません。

冷凍自販機は導入することで飲食店に多くのメリットをもたらします。効果的な運用ができれば、新たなファンの獲得にもつながるでしょう

本記事では冷凍自販機を導入するメリットや、導入方法についてわかりやすく解説しています。実際の導入事例も確認しますので、冷凍自販機が気になる方は必見です。

冷凍自販機とは?

冷凍自販機とは、ここ数年で一気に普及が進んだ冷凍食品を販売する自動販売機のことです。ラーメンや餃子、ハンバーグなどの洋食、スイーツなどあらゆるジャンルの食品が販売されています。

以前からアイスクリームの冷凍自販機はありましたが、以下2つの理由によりここ数年で爆発的に普及が進みました。

  • 新型コロナウイルスの影響で消費者の巣ごもり需要が高まった
  • 冷凍自販機の開発が進み、色々なサイズの商品を収容できるようになった

コロナ禍で外食から中食へニーズが変化したことと、冷凍自販機メーカーの技術革新が重なって、一大ブームにつながったといえるでしょう。

冷凍自販機を導入するメリット

冷凍自販機を導入するメリットを解説

飲食店で冷凍自販機を導入する主なメリットには以下があります。

  • 新たな販路を拡大できる
  • 24時間365日販売ができる
  • クラウドで在庫・売上管理できる

それぞれのメリットを掘り下げて確認していきましょう。

新たな販路を拡大できる

飲食店が冷凍自販機を導入すると、新たな層のファンを獲得できる可能性が高まり、販路拡大につながります

例えば、近隣のスーパーマーケットの駐車場や駅などお店以外の場所に冷凍自販機を設置できれば、これまで接点がなかったお客様にもお店の存在を知ってもらえるようになるでしょう。

冷凍自販機での接点をきっかけに、お店へ来店してもらえる可能性が高まるメリットがあります。

24時間365日販売ができる

冷凍自販機はスタッフがいなくても対応できるため、原則24時間365日販売が可能です。お店の営業時間外でも商品を提供できるので、時間の制約を受けずに売上を伸ばすことができます

在庫の補充や商品の入れ替えはタッチパネルで簡単に行えるため、スタッフの負担が少ないのもメリットです。操作が簡単なので、季節に合わせて商品を入れ替えたり、需要によって価格を変動させたりと工夫もできるでしょう。

クラウドで在庫・売上管理できる

売上・在庫状況をクラウドで管理できるツールと連動できるのも、冷凍自販機ビジネスのメリットです。いつでも、どこでも売上・在庫状況を把握できるため、売れ行きに合わせての商品入れ替えなど販売戦略の立案にも役立ちます。

在庫が少なくなってきた際にお知らせアラートを出せる機能も備わっているので、売上の機会損失が防げるのもメリットだといえるでしょう。

冷凍自販機の2大メーカー

冷凍自販機の2大メーカーを解説

冷凍自販機といえば、以下が2大メーカーです。

  • サンデン・リテールシステム「ど冷えもん」
  • 富士電機「FROZEN STATION」

どちらのメーカーも飲料水自販機のトップメーカーであり、ノウハウを活かして冷凍自販機を製造しています。それぞれの特徴を確認していきましょう。

サンデン・リテールシステム「ど冷えもん」

飲料水自販機でも有名なサンデン・リテールシステムが提供する「ど冷えもん」は、冷凍自販機市場で高いシェアを誇ります。

ベーシックモデルの他にも冷蔵機能付きや大収容量モデルもあり、飲食店のニーズに合わせてモデルを選べるのが嬉しいポイントです

「ど冷えもん」と書かれたPOPカードはオリジナルのカードに変更可能で、外装ラッピングも好きなデザインに変更できるので、お店の広告塔としても機能します。

参考:サンデン・リテールシステム「FIV-KIA21シリーズ」

富士電機「FROZEN STATION」

サンデン・リテールシステムと並ぶ自動販売機のトップメーカーである富士電機は「FROZEN STATION」という名前で冷凍自販機を展開中です。2023年1月に大型容器サイズに対応した「FROZEN  STATION Ⅱ」の販売を開始しました。

マルチ通信モジュールを内蔵し、商品の売上・売切れや故障などの情報が遠隔でも管理可能となっています。

参考:富士電機「冷凍自販機」

冷凍自販機の導入方法

冷凍自販機の導入方法を解説

飲食店が冷凍自販機を導入するには、以下のステップで進めることがおすすめです。

  1. 販売スキームを企画する
  2. 必要となる営業許可や届出を確認する
  3. 価格を確認する
  4. 経験のある代理店に相談する

導入方法を確認して、冷凍自販機ビジネスのイメージを膨らませていきましょう。

販売スキームを企画する

まずは冷凍自販機を導入して、どのようにして飲食店をPRしていくか考えることが大切です。ターゲットとなる客層を考え、販売する商品や設置場所を考えましょう

例えば、新たな客層を獲得したいのであれば、お店から離れた場所に冷凍自販機を設置することで、PRにつながります。冷凍自販機限定の商品を販売すれば、お店で提供するよりも客単価を上げられる可能性もあるでしょう。

冷凍自販機を導入する際は、販売スキームを綿密に企画して、計画を立てることが大切だといえます。

必要となる営業許可や届出を確認する

飲食店で冷凍自販機を導入する際は、営業許可や各種届出が必要です。

まず必要となるのが「自動販売機による販売業の届出」です。こちらは冷凍自販機1台ごとに各自治体の保健所へ届け出る必要があります。

飲食店で冷凍食品を作って販売する場合は、「冷凍食品製造業の営業許可」「複合型冷凍食品製造業の営業許可」が必要です。どちらの営業許可が必要になるかは、管轄の保健所が判断することになるので、冷凍自販機を導入する前に確認しましょう。

価格を確認する

次に冷凍自販機を導入する初期導入費用とランニングコストを確認します。

選ぶ冷凍自販機によって初期導入費用は異なりますが、約200万円が目安です。ランニングコストとなる電気代は月々約1万円が相場となっています

冷凍自販機ビジネスを始める上でネックとなる約200万円の導入費用は、補助金を活用することで負担を軽減できる可能性があります。冷凍自販機に活用できる補助金については、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

経験のある代理店に相談する

冷凍自販機は高額な投資となるため、本格的に進めるのであれば、導入経験がある販売代理店に相談するのがベターです。補助金の活用を含めて、相談に乗ってくれる代理店もあります。

例えば、大阪府吹田市にある株式会社Paddleは、正規代理店として冷凍自販機を導入するトータルサポートを行っています。補助金活用やSNS運用や広告などのマーケティングまで、幅広い内容を相談できるのが嬉しいポイントです。

参考:「自販機導入の相談から運営まで一気通貫で手厚くサポートします」

冷凍自販機の導入事例(吹田日和ラーメン販売所)

「吹田がもっと好きになる」をモットーとする地域メディア『吹田日和』を運営する株式会社Paddleは、JR吹田駅に冷凍自販機を設置しました。大阪府吹田市の人気7店舗のラーメンを冷凍自販機「ど冷えもん」を利用して販売しています

「吹田日和ラーメン販売所」と名付けられた冷凍自販機は、販路拡大を目指す飲食店と、人気店の味を手軽に味わいたいと思う地域住民の架け橋となっており、オープンしてからわずか1ヶ月で累計販売数1,700食を突破しました。

定期的にメニューの入れ替えを行っており、飽きが来ない冷凍自販機として人気です。

参考:吹田市の人気ラーメン店の味が大集合!フォロワー1万人の地域メディアが手掛ける冷凍自動販売機「吹田日和ラーメン販売所」が吹田駅にオープン

冷凍自販機ビジネスで新たなファンを獲得しよう

コロナ禍で急速に広まった冷凍自販機は、飲食店の新たなビジネスチャンスを生み出しました。これまでお店の存在を知らなかったお客様に対しても、冷凍自販機を通じてPRできるようになり、新たなファン創出に活用する飲食店が増えています

冷凍自販機ビジネスは今後も多くの飲食店で活用が進むことが予想されます。補助金を活用すれば、お得に冷凍自販機を導入できる可能性もあるので、お店の認知度向上のためにも導入を検討してみましょう。