「広告でど冷えもんを目にしたけれど、何かよくわからない。」という人も多いでしょう。
ど冷えもんはサンデン・リテールシステムというメーカーが販売する冷凍自販機です。コロナ禍で注目を浴びるようになり、最近では街中でもよく見かけるようになりました。
本記事ではど冷えもんについて、概要の他に飲食店での評判がうなぎ上りの理由や設置する手順、導入事例などを幅広く解説します。ど冷えもんを活用した冷凍自販機ビジネスに興味がある人は必見です。
ど冷えもんとは?
ど冷えもんは近頃注目を浴びている冷凍自販機のトップブランドです。冷凍自販機と言えば、江崎グリコの「セブンティーンアイス」が有名ですが、ど冷えもんの登場により、さまざまな料理に対応できるようになりました。
ど冷えもんの概要について、掘り下げて確認していきましょう。
冷凍自販機のトップブランド
ど冷えもんはサンデン・リテールシステムというメーカーが製造する冷凍自販機です。「冷凍自販機=ど冷えもん」と言っても過言ではないほど知名度が高いため、冷凍自販機のトップブランドといえます。
サンデン・リテールシステムは飲料水自販機でも高いシェアを誇り、自販機メーカーとして多くのノウハウを持つ企業です。ど冷えもんはベーシックモデルの他にも、大収容量モデルや冷蔵機能付きモデルなど、複数のラインナップを揃えており、飲食店のニーズに合わせられるのが特徴だといえます。
さまざまな料理に対応できる
ど冷えもんは以下4つのストッカーを組み合わせる「マルチストック式」により、あらゆる料理に対応可能です。
- シングルストッカ―
- ツインストッカー
- ハーフストッカー
- クォーターストッカー
ラーメンやトレイが付いた冷凍食品はシングルストッカー、カップアイスなど小ぶりの商品はクォーターストッカーといったように、ストッカーを使い分けて使用できます。
冷凍餃子やラーメンなど定番の料理から、カキフライやハンバーグといった晩ご飯のおかずに至るまでさまざまな料理に対応できるのがど冷えもん最大の特徴です。
飲食店でど冷えもんの評判がうなぎ上りの理由
冷凍自販機のど冷えもんは近年飲食店の間で評判が上がり続けています。
- 「外食から中食へ」のニーズにマッチ
- 飲食店の販路拡大につながる
- 必要最低限の人員で運用できる
これらがど冷えもんの評判がうなぎ上りの理由です。それぞれの理由を確認していきましょう。
「外食から中食へ」のニーズにマッチ
2020年から流行した新型コロナウイルスの影響で、飲食店は大きな打撃を受けました。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって、休業や時短営業を余儀なくされた飲食店も多かったでしょう。
外食がしにくい状況で、注目を浴びたのがお弁当やテイクアウトグルメなどの中食です。お店の味を気軽に自宅で楽しめる中食はコロナ禍のニーズにマッチしました。
ど冷えもんは24時間365日稼働可能で、時短営業や店舗休業時にも売上を計上できるのが強みです。「外食から中食へ」のニーズにマッチして、飲食店の心強い味方となったことで、評判が上がったといえるでしょう。
飲食店の販路拡大につながる
ど冷えもんはコロナ禍で集客が難しくなった飲食店の販路拡大にも役立ちました。
例えば、カップルや家族連れが多いイタリアンレストランは、目当ての料理があっても1人では来店しにくいでしょう。ど冷えもんでパスタやピザなど1人用の冷凍食品を販売することで、単身のお客様への販路拡大が可能です。
お店のファンになったお客様が、後日パートナーや友人を連れてリアル店舗に来店してくれる可能性も高まるでしょう。
必要最低限の人員で運用できる
ど冷えもんは、商品の入れ替えや価格変更などの操作が簡単なのが特徴です。複雑なオペレーションが不要のため、必要最低限の人員で対応できます。商品の賞味期限や販売状況を遠隔で確認できるため、毎日状況を確認しにいく必要もありません。
人手不足に悩む飲食店でも運用が難しくないため、評判が上がって導入数が増えているといえるでしょう。
飲食店がど冷えもんを設置する手順
飲食店でど冷えもんを設置する際は、以下の手順で進めるとスムーズです。
- ど冷えもんを活用したビジネスを企画する
- ど冷えもんの値段を確認する
- 補助金に強い販売代理店に相談する
設置手順を確認し、スムーズな導入を目指しましょう。
ど冷えもんを活用したビジネスを企画する
まずはど冷えもんを活用して、どのようなビジネスを展開したいかを考えることが大切です。
- コンセプト
- ターゲットとなる客層
- 販売する料理、限定商品の開発
- 設置場所
上記の内容を社内で検討して、ど冷えもんをリアル店舗といかにしてタイアップさせるかを考えましょう。SNSでのPRや広告の活用など、マーケティングについてもあらかじめ戦略を練ることが大切です。
ど冷えもんの値段を確認する
次に実際にど冷えもんを導入する際のコストを確認します。設置するど冷えもんのラインナップによって若干異なりますが、以下が目安だといえるでしょう。
- 初期導入費用:約200万円
- ランニングコスト(電気代):約1万円/月
導入のネックとなるのが、初期導入費用ですが、ど冷えもんは補助金を活用することで、負担を軽減できる可能性があります。ど冷えもんなどの冷凍自販機に活用できる補助金を以下の記事でまとめていますので、合わせてご確認ください。
補助金に強い販売代理店に相談する
ど冷えもんを導入する際は補助金を活用したいところですが、複雑な申請や書類作成に挫折してしまう飲食店も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、補助金に強い販売代理店に相談する方法です。
例えば、大阪府吹田市の株式会社Paddleはど冷えもんの正規代理店として、補助金活用や広告運用、商品開発など幅広くサポートしてくれる企業です。
ど冷えもんを活用したビジネスを検討しているのであれば、導入経験が豊富な代理店を頼るのがよいでしょう。
参考:「自販機導入の相談から運営まで一気通貫で手厚くサポートします」
飲食店がど冷えもんを導入した事例
ここからは実際に飲食店がど冷えもんを導入した事例を確認していきます。
- 【ラーメン】吹田日和ラーメン販売所
- 【ちゃんぽん】リンガーハット
- 【スイーツ】Papa-Lab
ど冷えもんの登場により、街中でさまざまなジャンルの冷凍食品が手に入るようになりました。それぞれの事例を確認していきましょう。
【ラーメン】吹田日和ラーメン販売所
吹田日和ラーメン販売所は、JR吹田駅に設置されているど冷えもんの冷凍自販機で、大阪府吹田市の人気7店舗のラーメンを購入できます。
醤油、二郎系、鶏白湯などさまざまなジャンルのラーメンを自宅で味わえることが最大の魅力です。どの商品が当たるかわからない「ラーメンガチャ」など、面白い企画も実施しています。
参考:吹田市の人気ラーメン店の味が大集合!フォロワー1万人の地域メディアが手掛ける冷凍自動販売機「吹田日和ラーメン販売所」が吹田駅にオープン
【ちゃんぽん】リンガーハット
長崎ちゃんぽんや皿うどんで有名なリンガーハットもど冷えもんを活用しています。定番の長崎ちゃんぽんに加えて餃子やチャーハンも販売しており、お店では味わえない「ちゃポリタン」というちゃんぽん麺で作るナポリタンも購入可能です。
2021年6月からど冷えもんを活用し始めたリンガーハットでは、冷凍食品の売上が約2.5倍も拡大しました。
参考:リンガーハット 冷凍自販機導入で冷食の売上2.5倍に急伸
【スイーツ】Papa-Lab
滋賀県草津市のスイーツ工房Papa-Labは、店舗前に「Sweet Switch」という名前のケーキの冷凍自販機を設置しています。レギュラーメニューのロールケーキやベークドチーズケーキの他にも期間限定メニューを販売しているのも、嬉しいポイントです。
「2つでワンコイン」が合言葉になっており、パティシエの作ったケーキを500円で2つ味わえるのも人気の理由だといえるでしょう。
ど冷えもんを活用して新たなお客様を創出しよう
コロナ禍で注目を集めたど冷えもんは、今後、さらに多くの飲食店での導入が期待されます。24時間365日販売が可能など冷えもんは、売上確保・利益向上に悩む飲食店の救世主になるかもしれません。初期導入費用は約200万円と高額ですが、補助金を活用することで負担を軽減して導入できる可能性もあります。新たなお客様を創出するためにも、ぜひど冷えもんの導入を検討してみてください。